今回は『長閑の庭』6巻について書いていきたいと思います。
表紙は元子と榊教授だけれども、私は田中さんに夢中。笑
5巻はうだうだな田中さんでしたが、今回はまー泣いた…そっちかよってところで泣いた。
ちゃんと読んでる。読んでるけども、田中さんが好きなんだ。(しつこい
それでは、いってみましょう~。
5巻についてはこちらから↓


榊教授の本心
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榊教授のお手伝いのお礼に外に一緒に出掛けることになった元子。
そこで、榊教授の気持ちを聞けるかもしれないチャンスが訪れたのだが急用で日を改めてということに―
後日、研究室で伝えられたのは…大事な教え子だということでした。
ある日の大学の懇親会でスタッフとして動く元子。
元子がいつもより張り切っているように見えた田中さん。
気のせいかと感じていたところ、元子と榊教授が微妙な空気になっているのを見て、元子と何かあったのではと榊教授に話しかけます。
榊教授ははじめは何もないと言いますが、ファウストになりそうだったが正しい道を選んだ、と続け―
榊教授に田中さんは逃げただけだと反論。
田中さん的には、恋愛感情だけでなく人間的に好きだから、2人に納得いく結果になることを望んでいるようです。
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榊教授が遂に本心を…!
元子のことを考えてのことだとはわかりますが。
田中さん的にはどっちに転んでもしんどいだろうなあ。
「報われなくても努力した時間は無駄じゃない」
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懇親会の帰り、田中さんにラーメンに誘われた元子でしたが、樹里ちゃんに悪いと断ります。
一瞬ムッとする田中さんでしたが、そうなるか…と自販機のコンポタを提案。
田中さんは榊教授に断られたことを切り出します。
元子は、榊教授とのことを知られていることに驚きましたが、これは慰めてくれているのではと感じます。
しかし、
【田中さん】
こんな事ならもっと粘れば良かったかな シュバルツさんの事
と言われ、元子にとって樹里ちゃんは大切で、田中さんにとってもそうでしょう、と大慌て。
田中さんはさっきの言葉を冗談にして―
元子は田中さんと樹里ちゃんが幸せで良かったと心の中で思います。でも、自分は…
【元子】
…努力しても…
報われない時ってあるんですね…
苦しそうに元子を見る田中さん。
【田中さん】
……そんなの 生きてりゃいっぱいあるよ
でも 報われなくても 努力した時間は無駄じゃない
優しい言葉をかけられた元子は涙目。そして、田中さんのおかげですと帰って行きました。
自宅の前についた田中さん。樹里ちゃんが来ていました。
部屋に入って早々、樹里ちゃんは別れを切りだします。
驚く田中さんに、頑張っても自分を見てもらえず、シュバちゃんを見てると怒る樹里ちゃん。
はじめは濁そうとしますが、結局ごめんと謝ってしまい…樹里ちゃんはビンタして帰っていってしまいました。
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元子のことを茶化したりしていますけど、半分本気っていうか。
樹里ちゃんのことを口に出されたときも寂しそうだった…。
でも、好きな子に自分みたいに辛い思いをさせたくない…榊教授の本心を知っているから複雑ですよね。言う訳にもいかないし。
辛そうな元子を見ているときの田中さんの目がなー…切ないんですよね。
好きだけど、幸せになってもらいたい。でも、両方は叶わない。なんて難しいんだろう。
そして樹里ちゃん。
ずっと田中さんのことを見ていたから自分に気持ちが完全に向いていないんだろうなってこともわかってしまいますよね。
懇親会でのタイミングが悪かった。
樹里ちゃんサイドから見ると、田中さんゴラァ!って感じだよなあ。
でも、ずーっとため込んでたしうやむやにせずに言いたいこと全部言えたのは良かったんじゃないかなと思う。
これで良かった
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週明けの月曜日の研究室。
どんよりムードの田中さんが振られたと榊教授にボヤいています。
田中さんは思ったよりショックで、樹里ちゃんのことを好きになってきていたのではと感じているようです。
樹里ちゃんを追いかけなかったのは、
【田中さん】
…受け入れちゃったんです
“ああこれはバチが当たった”…って
思ってしまったから。
またシュバルツさん頑張ろうかな、と軽く言う田中さんに対し、
【榊教授】
それは困る
君には…いや他の誰にも渡せない存在になった【田中さん】
え…………………ま…マジ?【榊教授】
「マジ」だ【田中さん】
うっそ~~~~~~~~
何それ 話が違うじゃ~ん
手の平 返しちゃって~~【榊教授】
大人が足をバタバタするんじゃない
【田中さん】
…いや 良かった
これで良かったんです
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樹里ちゃんのこと好きになろうとはしてたもんなあ。
そして、お休みの間に、元子と榊教授がついに…!
田中さんも週明けに学校来てびっくりですよね。
ここの榊教授と田中さんの会話が面白すぎる。
榊教授が真顔で「マジ」っていう言葉を使っていたのに笑った。普段絶対言わないだろうに。
ほんと、榊教授といると、田中さん子どもに見える。じたばたしすぎ。でも、元気で何よりです。笑
仲良しだなあ。やっぱりこの2人はいいな。
そして、2人がうまくいったということは、今度こそ、田中さん……。
すぐに吹っ切ることはできないと思うけれど…。良かったって何度も自分に言い聞かせているんだろうな。
この後の榊教授が恰好良すぎるので、ぜひ読んでみてください。
榊教授じゃないと言ったら駄目なセリフ。田中さんも言っていましたが「天然王子」です。笑
想いが報われなくても
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図書館に行く田中さん。当番は元子で―
先ほど榊教授から聞いた話を切りだします。
【田中さん】
努力 報われて良かったね
元子が気にしないように、いつでも研究室においでという田中さん。
そのとき、元子はいつも助けてくれたり勇気をくれたのは田中さん、樹里ちゃんだったと気がつきます。自分はもらってばかりだったと。
【元子】
私…田中さんや樹里ちゃんが勇気をくれたから 思いっきり頑張れました
だから この想いが報われなくてもきっと幸せでした
そう思わせてくれて ありがとうございました…!
そんな元子の言葉に、やさしい顔をする田中さん。
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ここが好きですね。
元子はもらってばかりだと言っていますが…ありがとうとちゃんと言葉に出していることで田中さんも救われたんじゃないでしょうか。
…と書いている間に前がよく見えない…笑
ありがとうと言われているときの田中さんの顔が、そーゆうとこだよな、やれやれ的な感じに見えます。
うん、シュバちゃん、そういうとこだよ。そういうとこがいいんだよ。笑
4巻で田中さんにうだうだしていてほしいと書き、5巻でやっぱり幸せにしたげて…!と思ったのですが、田中さんが元子に言っていた、
【田中さん】
報われなくても 努力した時間は無駄じゃない
がブーメラン。田中さん本当に良かった…!
さいごに
もう主役無視やんけと言わんばかりに田中さんに振り切ってしまった6巻感想でした。笑
主役2人の話がさっくりすぎる。朝霧さんのこと全く書いてない…でてきてはいるのですが。
多分、田中さんは他のことでは器用にできそうなのに、元子のことに関してはぐらぐら揺れているから見てしまうんだろうなと。
できそうに見えて、ジタバタしたり空回ってしまう人大好きです。笑
6巻の終わりは榊教授がなんか気になる終わり方だったので…えーそういうのは嫌よ…って思っているので自分のカンが当たらないことを祈ります。
7巻についてはこちらから↓


今回はこの辺で。ではでは。
アキヤマ香『長閑の庭』6巻 講談社 KC KISS より