『長閑の庭』4巻について書いていきたいと思います。
前の3巻はほぼ田中さんに振り切って感想を書いていったのですが、今回もそんな感じで田中さん多めになるかと。
でも、田中さんだけじゃなく、気になるところは盛りだくさん!
なので最後にまとめてああだこうだ言っちゃうだろうなーと思います。笑
それでは、いってみましょう~。
3巻についてはこちらから↓


長閑の庭 4巻 アキヤマ香【ネタバレ感想】田中さんの恋の行方は…?
嫉妬
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教授陣の中で、教授と学生の色恋沙汰についての話になったとき、元子と榊教授のことが話題に上がった。
そのことを朝霧さんから直接聞くことになった元子。
さらに朝霧さんの榊教授への想いも知ることになり-
後日、朝霧さんが本を出版するということで、研究室で小さなパーティーをすることに。
パーティー当日になっても、朝霧さんの言葉が頭から離れず、朝霧さんに嫉妬してしまって…。
2次会の誘いも断り、1人でゴミを捨てに行こうとしたところに榊教授が。
元子は、慌ててゴミを落として散らかしてしまいました。
拾おうとする榊教授。
2人の関係を誤解されたらと…元子は断りますが、榊教授は最後まで一緒に手伝ってくれました。
休憩に、榊教授からチョコレートのお裾分け。
美味しいチョコレートを食べながら、元子は朝霧さんとの話を思い出しもどかしい気持ちに。
榊教授からは色々貰っているのに、自分は何も与えることができないと言うと、榊教授からは学生の君が僕に与えようとする必要がないと言われ…
【元子】
朝霧さんにはなれません
と口に出してしまいます。
すると、何故朝霧くんのことになる?彼女だって苦労していると今までにないような冷たい顔になる榊教授。
元子は何も言えず、榊教授は帰っていきます。
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朝霧さんが強すぎるっていうのが1番に思ったことですね…。
好きな人の元奥さんに1対1で来られたらキツい。しかも綺麗で自分の勉強している分野でも成功しているなんてさー。
ぼろっぼろになるわー。
でも、朝霧さんも榊教授の変化を敏感に感じて、元子に牽制って風だったので、嫉妬かーでも怖いわ…萎縮してしまう…。
そして元子の嫉妬。
なんか色々とタイミングが悪すぎてかわいそうになってくる…。
もう見てられないよー…。
田中さんの恋の行方
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一連の様子をたまたま見ていた田中さんに元子が気が付きます。
謝る田中さん。内容は聞いていないと言いますが…
遮るように、榊教授とは誤解されるようなことはしていないと必死に言う元子。
その姿を見て、抱きしめてしまいます。
【田中さん】
もう…いいよ
…だから 教授とは無理なんだって
……やっぱさ 俺と付き合ってみる?
元子の頭の中に浮かんだ樹里ちゃん。
その瞬間突き飛ばして帰ってしまいます。
色々ありすぎて、全く眠れなかった元子。
榊教授にも朝霧さんにも失礼なことをしたと後悔。
そして田中さん。
思い返してみると、田中さんはいつも助けてくれていて、自分でも好きになっているのがわかる。
でも樹里ちゃんのことが…
もやもやと考えているところに、樹里ちゃんが男の人に手を上げられそうになっているところを助けに入ります。
話を聞いてみると、男性は合コンで知り合った人で、対して好きでもなかったけれど向こうが本気になってしまい…本当はまだ田中さんが好きだけれど、とのこと。
樹里ちゃんに共感して泣いてしまう元子。
そして、自分の気持ちに気付かせてくれた樹里ちゃんと友達でいたいと言います。
元子の言葉を聞き、田中さんにもう一度告白するという樹里ちゃん。
そして友達として結果を聞いてほしいと―
樹里ちゃんと仲直りはできたものの、昨日の田中さんの言葉を思い出し返事をしないと、と研究室へ。
焦っている様子の元子を見て、榊教授は席を外します。
昨日のことだろと、話を切り出す田中さん。
元子は、ごめんなさいと返事をし、嬉しかったと伝えます。
【田中さん】
教授が好き……なんだろ?
という質問にまっすぐ前を見て「…はい」と答える元子。
【田中さん】
…真っ直ぐすぎて呆れる
と苦笑い。
続けて、教授と付き合うのは無理だと言うものの、元子は教授の替わりに田中さんなんてことはできないときっぱり。
元子の意思の固さを感じ、明るくわかったという田中さん。
元子に「頑張れよ…」と言葉をかけます。
1人になった田中さんソファに横になり気だるい感じ。
【田中さん】
「頑張れよ」とか
なーに物分かりのよい大人ぶってんだか
俺は 教授の替わりでもよかったんだよ
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木の陰から見ていたときも、「あーもう俺にしとけよー!」って感じだったんでしょうね。
だって元子…もうボロボロよ…。私だったら田中さんにしたい。笑
でも、樹里ちゃんのこともあるし…なくても性格上断ってそうだな。曲がったこと嫌いそうだし。そこが良いのだけど。
田中さんは元子のことを思っていつも通りで話を終わらせたのだと思うけれど…病みっぽい田中さん見てられない。いやでも好き。
幸せになってもらいたいけれど、このままうだうだ元子のことでこじらせてほしいなーと思うところもあります。笑
さいごに
元子と田中さんのことはいったん区切りなんですかね。
樹里ちゃんとのこともあるし。うーん個人的にはくっついてほしくないけれども。
田中さんは表はカラッと、心の中でジメついててほしいなと勝手に思っています。元子でこじらせていてほしい。
あと、朝霧さんの過去の話もあり…いくら状況が良くなかったとしても、試すようなことをされるのは嫌だなあと思ってしまいました…。
でも、しょうがないのかなと思うところもあります…。
榊教授は、昔から優しかった。自分を肯定されるだけでありがたいと思うんだけどな。難しいですね。
そして、元子の決意の場面。
ついに榊教授に気持ちを伝えていて…今まで感じてきた喜びだとか嫉妬の感情に向き合ってきた結晶みたいな言葉にちょっとホロり。
榊教授はどんな答えを出すのでしょうか…。
5巻についてはこちらから↓


今回はこの辺で。ではでは。
アキヤマ香『長閑の庭』4巻 講談社 KC KISS より