今回は、『長閑の庭』3巻について書いていきたいと思います。
↓3巻の表紙も良き。
1、2巻でも田中さん多めな感想だったのですが…
前の2巻についてはこちらから↓


3巻では、更に わー田中さんー!な展開で。
…もう田中さんに振り切って感想を書こうと思います。
田中さん好き集まれ~!笑
それでは、いってみましょう~。
長閑の庭 3巻 アキヤマ香【ネタバレ感想】手を繋げば“恋”の始まり?
それって “恋”のはじまりかもよ?
=====
榊教授から君の好意の種類は“師弟愛”だと言われ、泣いてしまった元子。
1人でいるところ、朝霧さんに話しかけられ榊教授との過去の話を聞きます。
さらに、祖父から離婚した両親の話を聞き、自分の榊教授への思いは“師弟愛”なのだと思うように。
大学に戻った元子。
偶然通りかかった田中さんが、落ち込んでいる様子の元子を見て話しかけます。
自分に変わって榊教授の手伝いをする前は元気だったのにと心配して―
元子は、榊教授から課題を出されていたことを話します。
自分の榊教授に対する気持ちの種類は“恋”ではなく“師弟愛”だったと。
そんな話は聞いてないと怒る田中さん。
【田中さん】
今から課外授業する
あっけにとられる元子を強引に連れていきます。
着いたのは遊園地。
【田中さん】
さ!何事も経験!“デート”しよう!
と手を繋ぐと、今まで手を繋いだことがない元子は大慌て。笑
【田中さん】
手 繋いでドキドキした?
皮膚と皮膚が触れ合ってドキドキしたら
それって “恋”のはじまりかもよ?なんてねっ
元子はドキドキしつつも、手を繋いだままでしたが、慣れていないからと手を離したそうに―
【田中さん】
慣れてないだけ?
嫌じゃなけりゃいいんだけど
嫌ではないし、今ドキドキしているといわれて期待する田中さんだが
【元子】
でも これが“恋”だとは断定できません!!
田中さんがっくり。
元子は、榊教授でも田中さんでもドキドキするし、教授が自分の思いは“恋”ではないと言っていた。だからこのドキドキも“恋”ではないのではと言います。
田中さんは元子を抱きしめようとしますが、通りがかった子どもに押され転倒。
手を差し伸べてくれた元子を見て、付き合ってほしいと言いかけたところに遊園地の鐘の音が鳴って時間切れに。
=====
ぐいぐいいく田中さん。
どうした田中さん?!と思ったけれど、よっぽど榊教授にお怒りだったんでしょうね~。
田中さんからしたら、知らない間に何やってんだ!って感じですよね。
自分以外で、好きな子にあんな顔させたくないってやつ。
恥ずかしいセリフを言いまくっていて、田中さん本人も手を繋いで恥ずかしそうでしたが…甘酸っぱかったです。
特に「なんてねっ」の破壊力である。笑
手を繋いだあとの表情が良かったです。
この田中さんターン、良すぎです…!笑
好きじゃなくてもあたふたする!
“恋”ではないと言われるし、転倒するし、いいとこで時間切れになるし、散々ですが…田中さん頑張れ!笑
榊教授に対してバッチバチの田中さん
=====
ご飯を食べに行こうとする2人。
大学の近くにある古本屋に寄り道。そこで、榊教授に気が付いた田中さん。
元子は欲しかった本を購入し、戻ってきたところ――
【田中さん】
さっき遊園地で言いそびれた言葉だけどさ
俺と 付き合ってみる?って言おうとしたんだ
課題のためになんてと大慌ての元子。
言っていることが矛盾してる そう思いません?と田中さん。
課題のことも訊きたいからと榊教授を挑発するかのように。
3人でご飯を食べることになるが、1人頭の中がぐるぐるする元子。
“好意の種類”の課題について榊教授と田中さんが話そうとすると―
元子は泥酔。笑
君に相談するとは、と榊教授。
榊教授が突き放さなければ秘密にしていただろう、そして、教授の課題を利用して近づいたという田中さん。
それに対し、
【榊教授】
僕たちは“教える立場”で彼女は“教わる立場”なのだぞ
君自身の将来を 彼女の将来を壊しかねない――
その覚悟が君にあれば好きにしたまえ
と、ここでお開きに。
帰りに田中さんは榊教授に尋ねます。なぜあんな課題を出したのか、答えを聞いていないと。
この想いは勘違いだったと、ゆっくり自分にふさわしいものに気が付けばいい、と言う榊教授。
それでも納得いかない田中さんは教授自身の気持ちはどうなのか、“ファウスト”になりたくないだけでは?といいますが、はぐらかされます。
泥酔した元子をタクシーで送る田中さん。
帰りのタクシーで料金を聞くと、榊教授が出してくれていました。
元子にかっこ悪い姿を見せなくて良かったと思う田中さんなのでした。
=====
バチバチの田中さん。
榊教授が上手すぎて田中さんが子どもにみえてしまう。笑
榊教授は元子のこともそうだけど、田中さんのことも考えてくれているんだよなあと。榊教授自身も年齢のことを考えてしまうと思うけれど。
それを取っ払ったらどうなるか、ちょっと見てみたいけど榊教授は冷静だろうし…。
でも、元子は結構頑固だと思うよ。頭で理解しないと納得しない感じ。
田中さんは、榊教授の言葉でちょっとひるんでしまったかなと。翌日告白をナシにしてしまったので。
好きな教授に言われたら余計に…立場を考えたらなんでも自由にはできないよなあと。20台前半とかじゃないし。
でも、そんな簡単に気持ち自体をなくすことはできないと思うので、どうなっていくのか期待です~。
さいごに
田中さん寄りの感想になっておりますが、最後まで読むと、元子はやっぱり頑固だった…!(いい意味でですよ。笑
自分の嫉妬心と向き合ったり、樹里ちゃんと話したおかげで行動できたんだと思う。
黒い部分って無視したくなるけれど、無視しなかった結果ですね!
榊教授に言いたいことを言えた達成感はすごかっただろうな。
半面、田中さんサイドからするとこの進展はぐぬぬ展開ですが…!
くっつかないのはわかっちゃいるけど、ばたばたする田中さんが見たいので、諦めないでほしい。笑
ああーどうなっていくのでしょうか~。
あと、最後に田中さんの短編が入っていました!
田中さんと榊教授の日常的な感じが見れて嬉しかったです。
あと、田中さんの嫉妬心にニヤニヤ。
朝霧さんは底が見えないのでちょっと怖いです。見ている分には楽しいけども。笑
4巻についてはこちらから↓


今回はこの辺で。ではでは。
アキヤマ香『長閑の庭』3巻 講談社 KC KISS より